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「プレミアム付き商品券」運営システムを安全かつ安価に構築

廿日市商工会議所

廿日市商工会議所様

プレミアム付き商品券は廿日市で初の試み。とにかく安全にインターネット応募を受け付ける仕組みが必要でした。

「初めてハガキだけでなくスマートフォンから応募できるシステムを採用することになりました。選定で重視したのは、“安全性”と“必要十分な機能”でした。」

  • 振興課 主任 経営指導員安葉 貴之様
  • 主事平野 史織様
  • 顧客管理
  • 官公庁・自治体
  • キャンペーン

広島県廿日市(はつかいち)市では、2015年7~11月に地域経済活性化のため「プレミアム付き商品券」の取り組みを実施しました。インターネット応募受付やアンケート、メール配信ができる顧客管理システムWEBCAS CRMを導入し、初の「インターネット応募受付」にチャレンジした廿日市商工会議所 振興課 安葉様(写真左)、平野様(写真右)に詳しい話を聞きました。

「プレミアム付き商品券」の取り組みと廿日市商工会議所の関わりについて

ー2015年、多くの自治体で「プレミアム付き商品券」の取り組みが実施されました。まずはこの取り組みと、廿日市商工会議所の役割について教えてください。

「プレミアム付き商品券」事業は、2014年の国の補正予算に盛り込まれた「地域消費喚起・生活支援型の交付金」を活用した事業です。簡単に言えば 「市民の皆さまに地元のお店を利用してもらうため、エリア限定のお得な商品券を発売する。そのプレミアム分を国が補助する」というものです。2015年に全国の自治体が実施しており、廿日市では「1万円分の商品券を購入したら1万2千円分のお買い物に使える」という、2割の“プレミアム”付き商品券を発行しました。これまで 似たような“地域通貨”等を発行している自治体はありましたが、廿日市では初の試みでした。

はつかいちプレミアム付き商品券

はつかいちプレミアム付き商品券

はつかいちプレミアム付き商品券の概要

商品券名称 はつかいちプレミアム付き商品券
発行総額 総額6億円(プレミアム率20%)
発行冊数 総数5万冊 (1冊12,000円分、1,000円×12枚)「一般商店専用券」6枚と「大型店・一般商店併用券」6枚
販売価格 1冊1万円で販売
対象者 廿日市市内在住者、もしくは廿日市市内に通勤・通学されている方
購入限度 お一人様5冊まで
販売方法 平成27年6月22日からインターネット(専用応募フォーム)またはハガキによる事前応募開始。応募多数の場合は抽選、当選通知ハガキと引き換えで指定販売所にて販売。
利用期間 平成27年8月4日~平成27年11月30日
利用店舗 店舗・事務所の届出住所が廿日市市内にある小売店、飲食店及び旅館など

プレミアム付き商品券購入の流れ

地域によっては、自治体が運用するケース、自治体が丸ごと民間業者に業務委託するケースなど様々あるようですが、廿日市では、自治体(廿日市市)と、経済団体(商工会議所や商工会等)が連携して実行委員会を組織しました。なかでも私たち廿日市商工会議所は、主に応募受付事務と広報業務を担当しています。

WEBCASをどのように活用したか

ー今回「プレミアム付き商品券」の取り組みでWEBCASをどのように活用されたのでしょうか。

「はつかいちプレミアム付き商品券」を購入するには事前応募が必要です。この応募はハガキとインターネット双方で受け付けたのですが、WEBCASはインターネット応募受付フォームをはじめ、応募者を管理するデータベース、当選者向けアンケートの作成や、アンケート依頼メールの配信システム等に使っています。

プレミアムつき商品券応募者募集におけるWEBCAS利用イメージ

また一方で、「プレミアム付き商品券」の取扱店(券が使えるお店)のお申込みもハガキとインターネットで受け付けました。こちらも同様にWEBCASを活用しています。

「はつかいちプレミアム付き商品券」の応募者数

ー一般応募者や協賛店の応募状況はいかがでしたか?

一般のお申込みは約17,200名様で、内訳は「ハガキ応募6割、WEBCASで受け付けたインターネット応募は4割」でした。協賛店の応募数は約700社で、そのうち約200社がインターネット応募です。
最初は、ここまでインターネット応募が多くなると思っていませんでした。結果として「はつかいちプレミアム付き商品券」は完売し、「インターネット受付をやっていて本当に良かった」と安堵しているところです。

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インターネット応募受付に踏み切った理由とは

ーと言いますと、当初「はつかいちプレミアム付き商品券」のインターネット応募を実施しない予定だったのですか。

そうですね。実行委員会の多くの方はインターネットで応募を受け付けることに懐疑的でした。

ーそれはなぜですか。

発行総額6億円分、発行冊数5万冊とスケールが大きい上、我々も初めての取り組みなので、できるだけリスクの少ない方法で実施したかったからです。廿日市のようなローカルエリアでは紙媒体に慣れている方が多いので、我々商工会議所も実行委員会の皆さんも「Webフォームで応募を受け付ける」経験が乏しかったのです。インターネットを活用することによる個人情報漏えい、データ消失などのリスクもゼロではないでしょうし、実行委員会の皆さんが「リスクを抱えたくない」と考えるのも当然だと思います。

ーそれでは、なぜインターネット応募受付を実施することになったのでしょうか。

より多くの方に応募していただきたかったからです。ある自治体で“往復ハガキだけで応募受付したら応募が定員を下回った”と聞きまして。想像するに、ハガキや切手などをわざわざ購入するのは手間ですし、「面倒だ」と感じる方が多かったのではないか?と考えました。それなら、我々は手軽に申し込める手段を用意すべきです。そこで、若い方も気軽に応募できる“スマートフォンやPCからの応募受付”にも対応しようと考え、ハガキだけでなくインターネット応募にも対応することにしました。

そこでインターネット応募を実現するシステムが必要になったのです。

安葉様

安葉様

「手軽に応募できる仕組みを用意して、多くの方にご参加いただきたいと考えました。」

なぜWEBCASを選んだか

ーWEBCASを選んだ理由を教えてください。

WEBCASなら「はつかいちプレミアム付き商品券」応募受付の運用を実現できると確信を持てたこと。そしてエイジア(現WOW WORLD)と担当者が信頼に値すると考えたからです。それぞれ説明します。

・必要な機能が揃った唯一のシステムだった
インターネットで検索して、Webアンケートシステムを数社ピックアップして話を聞いたのですが、聞いた中で「応募を受け付ける」「当選者にアンケート依頼メールを配信できる」など、我々がイメージした運用を実現するのにふさわしいシステムはWEBCASだけでした。

・セキュリティ面の不安を払しょくできた
エイジア(現WOW WORLD)の担当者にご来社いただいて詳しい話を聞いたのですが、最も有難かったのは、打ち合わせの場でセキュリティ面の不安を払しょくできたことです。データを保管するサーバの管理体制、SSL通信暗号化によりデータ盗み見を防ぐことができること、数多くの大規模なキャンペーンの安定稼働実績があること等、我々が問題視していたセキュリティ面について納得いくまでご説明いただきました。市の職員の方とも一緒に話を聞いて、リスクだと考えていたところがクリアになったので、前に進むことができました。

それ以外にも、エイジア(現WOW WORLD)の担当者は我々の意図を汲み取って「ここまでならWEBCASで実現できる」「このように運用すればコストが安く済む」など現実的かつ具体的なアドバイスをしてくれました。このようなシステムを使い慣れていない我々にもわかりやすい説明だったので、アドバイスを元に実際の運用フローを考えることができました。

以上のことから、WEBCASの採用を決定しました。

ーWEBCASを利用した感想についてお聞かせください。

いくつかWEBCASを利用してよかったことを挙げます。

・「登録通知メール」の活用で、ポスターなど販促グッズをスピーディに発送できた
我々は、「プレミアム付き商品券の取扱店になりたい」という応募があれば、すぐポスターやステッカー等の販促グッズをお送りしていました。すぐお客様に「商品券が使えるお店」だとお店にアピールしていただきたかったからです。 WEBCASなら、応募があったら自動で事務局宛にメール通知されるよう設定できたので、すぐポスター等を発送する準備ができてとても助かりました。

・WEBCASに入力された情報をそのままガイドブックの印刷データに活用できた
今回我々は、「はつかいちプレミアム付き商品券」の認知を広げるためにガイドブックを作成しました。ガイドブックには取扱店舗が紹介されているのですが、そちらの記事データもWEBCASで作った応募フォームで受け付けています。限られた日数で、数百もの店舗情報が載った印刷物を作るのは本当に大変でしたが、フォームに入力されたデータなら、そのまま印刷業者に渡してデータを流し込んでもらえば終わりです。手入力によるミスがなく校正要らずだったので、スムーズに作業を進めることができました。

WEBCASに入力された情報をそのままガイドブックの印刷データに活用

WEBCASに入力された情報をそのままガイドブックの印刷データに活用

・サポートに助けられた
Webフォーム作成システムを触るのは初めてで戸惑うこともありましたが、困ったことがあればサポートに電話で相談すれば丁寧に教えていただけたので、安心して運用することができました。

・コストを抑えられたので、予算を別の施策に割り当てることができた
低コストな運用プランを提案いただけたので、予算を他のPR、ガイドブック等の施策に割り当てることができました。

ー予算をどのような施策に使ったのですか。

「若い女性」をメインターゲットに据えた冊子を制作しました。そもそもこのプロジェクトは、 “生活がより豊かになるための消費”、そして“地元商店であまり買い物をしない層の消費”を喚起することを目的としたものです。この目的に合致した訴求を実現するため、持ち歩きしやすいA5サイズの「はつかいちスタイル」という“保存版ショップ&タウンガイド”を作って配布することで、当選者に廿日市の新たな魅力を伝えるとともに、新たなライフスタイルの提案を行うことができました。

「はつかいちスタイル」

「はつかいちスタイル」

おしゃれなガイドブックを当選者に配布

応募者を増やすための工夫とは

ー「はつかいちプレミアム付き商品券」の認知を広げるためにどのようなことを行ったのか、皆さんの参考になると思いますのでぜひ教えてください。

「はつかいちプレミアム付き商品券」の認知を広げるのは大変な作業でした。
具体的に行ったことは、地元新聞及び地域FM(FMはつかいち)等へのメディア掲載の促進、そして新聞の折り込み等です。しかし最近は新聞を購読しない家庭も多いので、エリアを絞ったポスティングも積極的に行いました。この取り組みを少しでもご理解いただくために、ポスティングしたガイドブックには非常に力を入れました。とくに商品券の使い方や申込み方法、応募方法は極力わかりやすいように作り込みました。

ランニングイベント

ランニングイベント

丁寧に作成したガイドブックを各家庭にポスティングした

プレミアム付き商品券の解説、申し込み方法などをわかりやすく解説

またガイドブックでは、「はつかいちプレミアム付き商品券」が利用できる店舗を一覧で載せるだけでなく、お店や商店街の魅力がイメージできる特集記事も掲載し、興味をもってもらえるように工夫しています。
そして、ハガキよりもインターネット応募の方が、市民の皆さんの手間もお金もかけず、事務局も効率的に運用できますので、できるだけインターネットから応募してもらえるようなデザインにしました。

商店街の魅力を伝える読み物コンテンツ等を掲載

手間のかからないインターネット応募を優先してアピール

今後の展望

ーありがとうございます。それでは今回のプロジェクトについて最後に一言お願いいたします。

全国的な取り組みとして注目度も高いなか、市民の皆さまにご迷惑をおかけすることなくインターネット応募の仕組みを運用できたことを大変嬉しく思います。多くの方に応募いただきました。今はまだ商品券利用期間が終了していないので、当選者向けアンケート、協賛店向けアンケートはこれから実施する予定ですが、問題なく運用できると思います。
今後も同様の取り組みがあったとき、そしてインターネットを活用した応募フォーム・アンケート、メール告知といった機能を活用したいときには、ぜひWEBCASを活用したいと思います。今後ともよろしくお願いいたします。

ー本日は貴重なお話をどうもありがとうございました。

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プレミアム商品券のWeb応募者受付・管理と、Webアンケートを安全に実施したい!

顧客管理システム
WEBCAS CRM

会員を集めて管理し、メルマガやアンケートでコミュニケーションができるお手軽CRM

ユーザ企業様プロフィール

名称 廿日市商工会議所
所在地 広島県廿日市市本町5−1廿日市市商工保健会館
URL http://www.cci201.or.jp/
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