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その想い届け隊 想いちゃん・届く君

ただのメルマガだと読まれなくなってしまう。だからこそメルマガ「スワ通」は、あえて不定期配信にこだわっています。

プロ野球球団東京ヤクルトスワローズの運営会社・株式会社ヤクルト球団(以下ヤクルト球団)は、2006年にファンとのコミュニケーションツールとして、メール配信システムおよびアンケートシステム「WEB CAS」を導入し継続利用されています。運用担当のヤクルト球団 広報部の加藤 謙次郎様に、「WEB CAS」導入の経緯やご活用内容、メルマガの運用で気をつけていること等について詳しい話を聞きました。

目次
  • ヤクルト球団の事業について
  • 球団広報という仕事について
  • WEB CASの活用について
  • WEB CAS導入の経緯について
  • SNSを活用した広報活動とそれにおけるメルマガの役割について
  • メルマガ読者増の秘訣、「モバイルクイズ」とは?
  • メルマガは、即時性を重視してあえて不定期。フレンドリーさも重要
  • タイムリーな企画でクリック率10%、待ち受けダウンロード3000件達成
  • イベントやWebアンケートにはWEB CAS formulatorを活用
  • 今後の展望

ヤクルト球団の事業について

改めてヤクルト球団のビジネスについてご紹介ください。

明治神宮野球場

ヤクルト球団は、株式会社ヤクルト本社の連結子会社で、その名の通りプロ野球球団「東京ヤクルトスワローズ(以下 スワローズ)」を運営しています。当社のビジネスを一言で言うなら“プロ野球球団の経営”ですが、チケット販売やグッズ販売ならBtoC(消費者向け)、試合の放映権やスポンサーへの広告収入という面ならBtoB(法人向け)のビジネスとなり、当然収益の柱はファンの皆様にご購入頂くチケット収入となります。

球団広報という仕事について

一般の皆様は、球団広報はどのようなことをしているのか知りたいのではないかと思います。広報担当である加藤様はどのような役割を担っているのでしょうか?

通常、企業の広報担当の仕事は、企業によって、マスコミ対応や社内広報、ファンとのつながり、PRなど様々だと思いますが、私はそれらを全方位的に担っています。広報担当は私以外に選手まわりの担当者が1名おり、スポーツニュースなど選手の取材に関する広報対応を行っていますが、私はイベントや球団全般のPRを担当しています。たとえば球場で行われるイベントには、営業やチケット販売担当等、様々な担当者が関わりますが、私はその企画をマスコミやファンに“刺さる”ものにするという役割で参加し、様々な媒体から情報発信を行うほか、Webや雑誌、テレビ、新聞等のメディアリレーションも行います。情報発信は、メルマガや広報ブログ、Twitter等を通して随時発信しています。

WEB CASの活用について

具体的にWEB CASをどのように活用されているのでしょうか。

以下の目的で活用しています。
活用ツール 用途
メール配信システム
WEB CAS e-mail
●メールマガジンの配信
公式メールマガジン「スワ通」(携帯/PC)の配信、および ファンクラブ向けメルマガ配信
●モバイルクイズ
メルマガ会員増加を目的とした球場で開催するクイズキャンペーン
アンケートシステム
WEB CAS formulator
●イベント応募受付
球場で開催する各種イベントの応募受付等
●ご意見受付アンケート

WEB CAS導入の経緯について

貴社がWEB CASを導入された経緯についてお伺いします

2006年、スワローズ古田敦也選手兼監督が「ファンと一緒に球団を作り上げていこう」という目的で立ち上げたF-PROJECT(※)に端を発しています。当時はプロジェクトを推進するにも、ファンと球団が直接コミュニケーションを図る手段がありませんでした。そこで新たに、CRMの一手段として「メルマガ配信と、ファンの意見を収集する仕組み」としてWEB CASを導入し、今も継続して活用しています。

(※F-PROJECT … 「FURUTA(古田)」「FUN(楽しむ)」「FAN(ファン)」「FULL(神宮を満員に)」という意味を込めて、東京ヤクルトスワローズの営業・サービス向上を目的に立ち上げられたプロジェクト)

SNSを活用した広報活動とそれにおけるメルマガの役割について

スワローズはインターネットを活用した広報活動「SNS戦略」に注力されているようですが、その活動についてお聞かせ下さい。

F-PROJECT以降、スワローズは、選手やスタッフ、ファンのブログ等を集めた自社SNSコミュニティを立ち上げるなど、いち早くファンとのコミュニケーションを重視した活動を行ってきました。しかしSNSの自社運営はサーバー運用等のコストがかさむため、現在はFacebookやTwitter 等、人気の既存外部SNSプラットフォームを活用し、情報を発信しています。

具体的にはどのような情報を発信しているのでしょうか。

ユーザーが公式サイトの情報を、各SNSを通してシェアできるユーザーが公式サイトの情報を、
各SNSを通してシェアできる

Webサイトでどのコンテンツが人気か解析したところ、「試合情報」「選手情報」「写真」にアクセスが集中していました。これらがYahoo等のポータルサイトにはない我々の強みであることがわかったため、上記の情報を中心に、各SNSと公式サイトとの連動を図っています。

球団マスコットつば九郎も自らSNS内ブログやTwitter等で情報発信中球団マスコットつば九郎も自らSNS内ブログやTwitter等で情報発信中

その他、Twitter、Facebook、mixi、アメモニ等の公式アカウントの運営、ソーシャルアプリやYoutube、Ustreamでの動画公開等、多岐にわたるSNSで活動を展開しています。いずれもそれぞれのプラットフォームの訴求ターゲットを明確にし、公式サイトとSNSをうまく連動させながら、スワローズの魅力を発信することを心がけています。

それでは広報活動の中で、メルマガをどのようにお考えでしょうか。

メルマガ「スワ通」会員募集ページメルマガ「スワ通」会員募集ページ

媒体は色々ありますが、中でもメルマガの一番の強みは、携帯電話という受け手の懐に入っていけるところだと考えます。メルマガ「スワ通」は、神宮球場での「モバイルクイズ」(※後述)から集客していることもあり、登録数は圧倒的に携帯電話が多いのです。スワローズの広報手段としては一番の軸であり、ファンの行動のきっかけになるため、そこをうまく工夫して運用していくのがあるべき姿だと考えています。

メルマガ読者増の秘訣、「モバイルクイズ」とは?

「モバイルクイズ」についてお伺いします。

ビジョンに映る「モバイルクイズ」告知ビジョンに映る「モバイルクイズ」告知

モバイルクイズは、神宮球場で行っている、スワローズ主催試合限定で行われるファンサービスです。
神宮球場のスタジアムビジョンや、球場内ポスターに貼られている「モバイルクイズ」に、お客様が携帯で回答すると、試合球(当日試合中に使われたボール)やグラウンド入場権といったプレゼントが、抽選で即日当たるというものです。

憧れの選手と感動のハイタッチ!憧れの選手とハイタッチ!

特にグラウンド入場権に関しては、ヒーローインタビューを間近で見られたり、スワローズが勝った場合はヒーローインタビュー後の選手とハイタッチ出来たり、選手が座っているベンチに座れたり、マスコットと写真が取れたり…という特典があります。

お客様はまずスワローズ携帯サイトにアクセスしていただきます。応募の際にまずメルマガ「スワ通」への登録が必須となっているため、メルマガ会員を増加させる仕掛けになっています。この受付の仕組みから、当選メールの配信まで、WEB CASを活用して行っています。
応募者は、毎回来場者の5~10%、多い時は1試合で1,000名ほどになります。

ただ、そのようなプレゼント目当てにメルマガに登録される方が多いため、一度メルマガを配信すると、どうしてもメルマガ解約者が出てしまいます。ここをいかに減らさずに、読んでいただけるようにするか、という点に頭を使っています。

メルマガは、即時性を重視してあえて不定期。フレンドリーさも重要

それではスワローズ公式メルマガ「スワ通」の特徴や、読んでもらえる工夫等についてお聞かせ下さい。

メルマガ「スワ通」の最大の特徴は、配信が不定期だと言うことです。一般的にメルマガは定期的に配信されるものかと思いますが、「スワ通」は即時性を重視し、あえて不定期にしています。

不定期だとどのようなメリットがあるのでしょうか。

たとえば、選手の獲得等の大きなニュースがあった時には、記者会見が始まったタイミングでニュースを流してしまうのです。そうすると、マスコミからの放送前に情報をお届けできますので、メルマガ読者限定でビッグニュースがいち早く届く、というメリットがありますよね

なるほど。他にはどのような工夫をされているでしょうか。

ファンと同じ目線での情報発信、そして営業色を抑えることに気を遣っています。ファンと同じ目線での情報発信、そして営業色を抑えることに気を遣っています。

一般的に、皆さんは登録していても読んでいないメルマガも多いのではないか思います。ですから「スワ通」では、営業色を全面に押し出さず、携帯メールを友達に書くような「友達感覚」を大切にして、皆様にメールを読んでいただけるように気を遣っています。内容に関しては、メルマガ冒頭にはタイムリーな目玉情報を入れ、営業情報を入れる場合はその後に…という流れにしています。これはF-PROJECTの時代からの編集方針ですね。

読者の反応はいかがでしょうか。

クリック率は高い時では5~10%になります。なおメルマガ登録数は、携帯メルマガは2万6000件弱でPCは1万6000件弱ほどになります。

タイムリーな企画でクリック率10%、待ち受けダウンロード3000件達成

クリック率が高かった例を教えてください。

急遽制作された待ち受け急遽制作された待ち受け

昨年度最も成功した事例は、由規投手が日本人投手として最速の161km/hを記録した時のメルマガです。試合後すぐにスタッフを集め緊急ミーティングを行い、記念に待ち受けを作ろうという話になりました。当日カメラマンが撮影した写真を使い1~2日で待ち受け画像を制作し、モバイルサイトにリンクして配信したところ、約10%のクリック率となりました。待ち受け画像は有料モバイルサイトからダウンロードいただくのですが、有料にもかかわらず約3000ものダウンロードを記録しました。

メルマガはメルマガで完結するのではなく、あくまで「とっかかり」だととらえています。大事なのはまず企画。そして節々にニュースがあった時にすぐに動ける体制も重要ですね。

イベントやWebアンケートにはWEB CAS formulatorを活用

WEB CASのアンケートフォームもご活用いただいておりますが、内容をお聞かせ下さい。

先ほど申し上げたように、イベントの応募受付フォームや、年に数回行うWebアンケートの運用に活用しています。WEB CASでWebアンケートを作成して、公式サイトやTwitterやFacebook、モバイルサイトやメルマガ等で告知を行い、グッズ等のプレゼントをインセンティブにして実施しています。
たとえば、前回公式サイトを利用した感想をWebアンケートで伺ったところ、約3000件の回答がありました。その内容は各部門にシェアして分析・活用しています。このようなWebアンケートは年1回ほど実施していますが、他にもマスコットに関するアンケートを大学と共同で実施する等、イレギュラーな企画があった場合もよく利用しています。システム面については、システムの知識がなくても慣れればすぐ作成できてしまうのがよいところですね。

今後の展望

ありがとうございます。それでは最後に、今後の展望について伺えますか。

広報としては、スマートフォン、ソーシャルのプラットフォーム、そしてメルマガの連動。ここをうまく展開できるようにしていきたいですね。中でもやはりメールマガジンは、ファンとのコミュニケーションの主軸となるツールなので、今後もうまくWEB CASを活用していきたいです。今後ともよろしくお願いいたします。

本日は貴重なお時間を頂き、誠にありがとうございました。こちらこそ、今後ともよろしくお願いいたします。

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ユーザ企業様プロフィール
商号 株式会社ヤクルト球団
所在地 東京都港区新橋5丁目13番5号
主要事業 プロ野球球団・東京ヤクルトスワローズの運営
URL http://www.yakult-swallows.co.jp/
※ 取材日:2011年6月(文中の組織名、数値等は全て取材時点のものです)
企業情報
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東京都品川区西五反田7-21-1
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