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株主・投資家向けアンケート実施で有益な情報収集に成功

日産自動車株式会社

日産自動車株式会社 IR部様

日産自動車株式会社 IR部 小谷 正人様

「WEBCASで株主・投資家向けアンケートを開始し、回答率・質の高さに驚いています。これからも定点観測的にアンケートを実施していきます。」

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日産自動車株式会社IR部様は、2008年5月にアンケートシステムWEBCAS formulatorで株主・投資家向けアンケートを開始され、数・質ともに高い回答を得られたそうです。IR部ご担当者の小谷 正人様に、システムの活用法や導入効果について伺いました。

課題は、率直な意見の「量」と、それを集める「スピード」と「コスト」のバランス

ーまず、アンケートシステムを導入された理由についてお伺いします。

これまでも投資家様に対して、電話でインタビューをするなど、IR活動に対するご意見は収集していました。しかし、以前の方法では、率直な意見の「量」と、それを集める「スピード」と「コスト」のバランスという面で課題を抱えていました。

ー詳しくお聞かせください。

たとえば、投資家向け決算説明会会場での質疑応答の際、積極的に発言される方はどうしても限られます。そのため、そこで収集したご意見がステークホルダーの皆様の総意となるかどうかは疑問です。

私たちは、経営計画などの伝えたいことと、皆様の認識のギャップを素早く把握したかったのです。きちんと伝わっていない場合、次の四半期決算でよりわかりやすくお伝えする、IRイベントを開催する…など、すぐ次のアクションに移す必要があるからです。

そのために、多くの方の率直なご意見を、スピーディに収集しなければなりません。しかし、面と向かってのコミュニケーションでは、ネガティブなご意見は言いにくい方もいらっしゃいます。また決算説明会後に紙のアンケートを配布しても、各社説明会を実施する繁忙期なので、皆さん回答する時間がなく、回答の数・質ともに期待できません。

コスト削減も大事ですが、部署毎の特殊な運用へ柔軟に対応できるか、という点は重要でした。

コスト削減も大事ですが、部署毎の特殊な運用へ柔軟に対応できるか、という点は重要でした。

ーコスト面の課題はいかがでしょうか。

たとえば、アンケートを実施するなら電話インタビューという方法があります。しかしこの場合専門業者に業務を委託するため、コストが高く、レポートを受け 取るまでに時間もかかります。「深く」聞きたい場合には向きますが、「広く」「早く」意見を収集するには、コスト・スピードの両面から、WEBアンケート が最適だと考えました。

WEBCAS formulatorは特にコスト面で優位性があった

ー当社のWEBアンケートシステムを選ばれた理由をお聞かせください

当社購買部門がアンケートシステムを提供している会社を調べ、エイジア(現WOW WORLD)さんのアンケートシステムを含め、数社製品をピックアップしました。

そこに我々IR部が出した条件は、「コストが安いこと」「アンケート作成、回答の集約が自分たちでできること」。それに英語と日本語、二ヶ国語のアンケートを実施したかったため「URLを複数もてる(同時期に複数のアンケートを実施できる)こと」でした。

特に価格面はシビアに見ていたため、機能はもちろん価格面で最もメリットがあったエイジア(現WOW WORLD)さんのアンケートシステムに軍配があがりました。

アンケートシステムWEBCAS formulatorの導入効果

ーそれでは、実際にアンケートシステムWEBCAS formulatorの導入効果をおきかせいただきたいのですが。

一言でいうと、期待以上の結果でした。まず実際のアンケートについてですが、以下のとおり機関投資家様向け、個人投資家様向け・・・と、セグメント別に行っています。

実施したアンケート
概要 内容・目的 対象
中期経営計画に関するアンケート 経営計画に対する理解度の確認、計画の目標レベルに対する評価を収集 国内外の機関投資家・証券会社
本社移転についてのアンケート 移転後の会社説明会会場などに対する意見の収集 国内の機関投資家、証券会社
個人向けIR活動に関するアンケート 個人向けIR活動に対する意見を収集 個人投資家(IRメールマガジン読者)
 

成果としては、

・結果がすぐわかり、意見を反映した対応がスピーディに行えるようになった
・3割以上の方からの回答を収集できる
など、多くの回答が得られた
・自由記入の回答が思いのほか多く、質の高い回答が得られた

以上が挙げられます。

ー 意見を反映した対応がスピーディに行えるようになったことについては。

システムが締め切り前にでもリアルタイムに結果がわかるようになっており、それが役立ちました。アンケート結果は2,3日で回答が落ち着いてきて、実施途中でも傾向が見えてきます。おかげで早い時点で資料の方向性、今後のIR活動の方針を決めることができました。

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効果を最大化するための工夫

ー回答率、そして回答の質を上げるために、どのような工夫をされたのでしょうか。

まず、匿名性を確保したことです。IRアンケートに関しては、個人情報保護の観点から個人を特定するような項目を設けていません。これは個人投資家様向け・機関投資家様向けどちらも同様です。聞くとしても「証券会社」などある程度のセグメントまでで、それぞれ傾向を見るくらいです。回答が個人に紐付かないため、率直な意見が書きやすかったのではないかと思います。

もうひとつは、アンケートそのものを答えやすくしたことです。負担にならないようチェックボックスの項目などを多くして、自由記入の項目を少なくする工夫をしました。その割に自由記入での回答が多く、うれしい誤算でしたね。

また機関投資家様向けのアンケートに関しては、お会いする機会のあった方に直接「アンケートに答えてくださいね」と声がけをしました。

その結果、ほとんどのアンケートは3割以上の回答率となりました。プレゼントなどの直接的なインセンティブは特に設けていない割には良い結果だと思います。回答の質も高いため実際の活動に生かしています。

回答の質、量ともに期待以上の結果が出ました。

回答の質、量ともに期待以上の結果が出ました。

回答の質、量ともに期待以上の結果が出ました。

思いもよらなかった要望を受けての改善

ーアンケート結果をどのように生かしていらっしゃるのか、具体的にお聞かせください。

IRメールマガジンの配信先へのアンケートで言うと、「日産に関するテレビ番組の放映予定を知らせてほしい」という、我々は思いもよらなかったご意見がありました。放送内容は変更になる場合も多く、告知には多少のリスクはありますが、株主・投資家様にとって有益な情報ですので、早速IRメールマガジンで情報を配信するようにしました。

また、アンケート結果は日産IRサイトに掲載しています。「こんなご意見をいただきました」ということだけでなく、「今後このように取り組んでいきます」と発表し、頂いたご意見を実現していくことを、メリットとして訴求していきたいと考えています。

ほかには、IRメールマガジン*の読者様を増やすPRの参考とするため、読者アンケートに「IRメールマガジンをどこで知りましたか」という項目を設けました。今後はその結果を参考に読者を増やして、アンケートの精度を高めたいと考えています。

*登録画面URL:
https://www.nissan-register.jp/mm/mm.cgi?mm=irnews&c=cr

アンケート結果をWEBサイトに公開

アンケート結果をWEBサイトに公開

アンケート結果をWEBサイトに公開

アンケートシステムを活用することで見えてきた、今後の課題

ーそれでは、今後の展望をお聞かせください。

個人投資家様向けのアンケートでは、株主様から厳しいご意見をいただくことも多いですが、その分期待も大きいと感じています。皆様のご意見を、スピーディに活動に生かしてまいります。

また今回、国内に比べ、海外の投資家様の回答率は思わしくない、という新たな課題が見えてきました。外国の方はメリットが具体的に理解できないとアンケートに回答しないことが多い、という価値観の違いが原因のようですので、今後はアンケートに回答する方へのメリットをアピールする、という方策を考えています。

WEBCAS formulatorはIRアンケートに最適

ー最後に、当社システムについて一言ご感想をお願いします。

WEBCAS formulatorは、ステークホルダーの皆様が気軽に回答できる、IRに適したシステムだと思います。管理者側の立場で言うと、マニュアルを見なくても操作できて、テンプレートを使いまわせるので作業時間が短縮できて便利です。今後も定点観測的にアンケートを実施していきたいと考えておりますので、引き続きよろしくお願いいたします。

ーかしこまりました。本日はありがとうございました。

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ユーザ企業様プロフィール

商号 日産自動車株式会社

設立年月日

1976年11月

本社所在地

神奈川県横浜市西区高島1丁目1番1号

設立

1933年12月

資本金

6,058億13百万円

上場証券取引所

東京証券取引所 市場第一部

従業員数

30,718名(単独ベース)、175,766名(連結ベース)

URL

http://www.nissan-global.com/JP/

事業内容

自動車、フォークリフト、船舶の製造、販売および関連事業
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